佐藤凜果さんの詐欺に対する重要な証拠となる場面での供述は、中峯の名前が入った証拠書類としては提出されていない様です。
(解析されたLINEと、証言と云う名の書類のみ)
自白でも中峯の名前しか出てこなかったにも関わらず、証拠類が余りにも少ない。
なので「彼は彼女を守ろうとしている様だ」ぐらいは何となく判りました。
◆
では何故彼女にこの様なリスクの高い申請作業をさせようとしたのでしょうか?
始めは、松江が大学生の案件を大量に持ち込んだ為に手が足りなくなった。
なので新たに人を探すよりも、近しい関係の彼女にお願いした。
ぐらいしか想像できなかったのです。
ただ、それも中峯らが勧誘までやっていた事から、少し証拠としては弱いなと感じていました。
しかし、
●中峯が彼女と知り合ってから、それほど時期が経っていないみたい。
●彼女のバイト先で中峯と申請作業を行っていた。
●と云う事で、申請書類は中村で無く、必ず中峯から見せられていた。
ここで気になったのは、申請作業が自宅でも事務所でも無く、彼女のバイト先と云う事でした。
また今頃何を云う!と腹立たしく感じた、論告求刑の際の弁護士の一言。
「別の申請役を補助する従属的な役割だった」
この二つの状況を考えると、彼と彼女は一緒に申請していたのでは?と考えました。
ただ中峯と一緒に申請するのであれば、労力は2倍(2人)なのに、1申請しか出来ない。
何でわざわざその様な面倒な事をするのだろうか?と・・・
◆
青春時代の甘酸っぱい思い出を呼び戻して下さい。
彼が彼女にもっと近づきたかったのではないでしょうか?
◆
これ(申請)をポチっとしてもらうだけで、少なくともその時間は共有できる。
そこには詐欺などを超えた、単に「会って話がしたい」と云う感覚で、会うチャンスの一つとして、この申請を利用したのではないかと考えました。
そうだとすると、彼女に絶対罪がかからない様に最低限の事は守ったと思います。
そうしなければ、折角意図した楽しい共有の時間も台無しになってしまいますから。
・この件に関しては、知り合いである中村との接触を避ける。
・詐欺である事を一切悟られない様に、その時を楽しむ。
・お金(報酬)は彼女に怪しまれない様、誕生日プレゼントやデートの費用として賄う。
この様にすれば、気に入った彼女と同じ時間をより多く共有する事も出来ますし、この作業を口実にプレゼントやデートの約束も取り付ける事が出来ます。
逆に彼女が彼に好意を抱いていたとすれば、労力の対価としてのお金なんかよりも、彼の助けにもなった喜びを享受出来る訳で、より関係が親密になっていったと思います。
そうであれば、この作業の持つ意味合いも変わって来るのでは無いでしょうか?
行為そのものは詐欺なのでしょうが・・・
この時間だけは彼らには付き合う為のプロセスの意味が大きかったのだと思います。
そう考えると、彼女はやはり
「申請に関わったが不正受給とは知らなかった。報酬は一切受け取っていない。」
と云う事に信ぴょう性が高まって来ると思うのですが、如何でしょうか?
お金の「何時・何処で・幾らぐらい使ったか」が曖昧な点も納得がゆきますし、裁判長から中峯らとの関係を問われた際の返答も納得ゆくのではないでしょうか。
◆
20歳の彼女と25歳の彼。
2000万円の老後の事を考えるよりも、ずっと若者らしく自然で微笑ましくないでしょうか?
だからと云って、彼の詐欺行為を不問とするものではありませんし、
執行猶予が付いたとは云え、有罪は有罪です。一日も早い更生を願っています。
そして、中峯くん、是非弁護士の魔の手から彼女を救って下さいね。
コメント