このページは公判直後に書き記したものです。現状と見立てが少し異なる点があります。
なるべく時系列で書こうかと思ったが、今書いているだけでも膨大な量になりそうなので、気になったところから順に書いてゆこうと思う。
兎に角、突っ込みどころ満載なので、何処を切り取っても「あ~あ、これもおかしな話になっちゃうな」と云う風になるので。。。
新事実が判り次第、修正を加えるかも知れませんが、証拠潰しに精を出してみます。
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と、その前に簡単に彼女の言い分や反省点をおさらいしておこう。
(もうその可能性は凄く少ないけど)
仮に彼女が無罪であったとしても、絶対に反省と謝罪は必要だと思う。
まず反省から
男を見る目が無かった。
これだけだと身も蓋もないけど、こうなったのは彼女が詐欺師たちを信用し過ぎたからだろう。
疑いの目を持つことや、全く違う世界の友人を持つことで、別の状況を生んだと思う。
宗教とおんなじで、のめりこむ程、周りが見えなくなり危険性が増すんですね。
続いて謝罪
無罪になったら「私は関係なかった」って喜べば良いけど、本人も云っている様に、申請した事実はある。
それは決して罪は無いけど、罪を犯さなければ謝らなくても良いという事にはなるまい。
結果的に迷惑をかけた過失は存在するのだから。
先日の第一回公判でも、「過失」による世間に対する謝罪も無かった様だ。
騙されて申請し、後に違約金を加えた形で返金を迫られた大学生たち。
つまりは自分と同級生程度の人たちへの心遣いの言葉も無かった。
※勿論、申請した大学生たちは「お金欲しさに飛びついた詐欺師」と同じであるし、
彼女以上の「金に目が眩んだ悪党たち」であると私は考えている。
ただし、それはそれ、少なくとも自分が申請に関わった以上、申し訳ないという気持ちがあっても良いのではないか?
「私がやらなくてもきっと彼らは申請したんだから。。。」確かにそうだと思う。
いや、そういう事では無いんだよ。
そういう気持ちがある以上、どうしても謝罪などは出てこないんだろうな。
流石に最終陳述では発言すると思うけどね。
でも、それって当たり前なので、その前に云って欲しかった。
追記・云うチャンスが無かったと聞き及びました。
弁護人の被告人質問を見ていると、確かにその様な事を求める感じもありません。
自白させておきながら、いったい何がしたいのでしょう?
◆
逮捕当時彼女は「申請に関わったが不正受給とは知らなかった。報酬は一切受け取っていない。」と云っている。
それは非常に理にかなったもので、確定申告の虚偽申告は、詐欺としての認識の必要条件となるが、申請や勧誘については、詐欺である認識は、必ずしも必要条件ではないはずだ。
詐欺という認識が無くとも申請や勧誘は行えるはずである。
申請作業は文字通り数字を転記するだけの事務作業故、詐欺である事を知る必要は全くない。
(申請についての詳細は別途書きます。)
また、勧誘も然りで、トップが立てたスキーム通りに動くのであれば、セールストークだけ知れば良く、その中身を知る必要はない。
今回は「投資資金も確定申告出来るから持続化補助金を貰って貴方も投資しませんか?」しか云わなくていい。
勿論、これは結果的には、立派な詐欺なんだけど、「投資資金も確定申告出来る」は嘘ではない。
また「持続化補助金を貰って貴方も投資しませんか」も貰ったお金をどう使っても良い事になっているから、これだけを取り出せば全く問題ない。
じゃぁ何が問題かというと、
ざっくりだが、
前年度の確定申告から今年の収入が半減していれば貰える訳です。
前年度確定申告をしていたかどうかを伝えず、尚且つ今年半減している事も確認する事無く勧誘している。
ただ、勧誘(営業)だけに限って云えば、詐欺師「まがい」の勧誘方法だけど、それは、単なるセールトークなのでグレーゾーンだと思う。
本人がその気になったとしても、条件が整わなければ「申請出来ません」で追い返せば良いのだから。
普通の商売であればよくあるパターンだ。
お客様は気分が宜しくないけれど。
しかし、指南役(審査役)が「申請出来ません」とは云わず、虚偽の申告をしたことが問題なのであって、勧誘(営業)までなら、理論上は詐欺の認識が無くとも可能であると云いたかったまでだ。
まぁ殆どの場合「未必の故意」を認定される事が多いけど、それも情況証拠次第だろう。
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