判決が出ましたが、控訴まで諦めたくありませんので、控訴期限の22日まで何とか小ネタも含めて書き綴ってゆこうと思います。
このブログの初期に書いていた事ですが、判決などの新情報が加わったので、新たに追記してゆきたいと思います。
一連の2億円持続給付金詐欺で実刑になった人っているのでしょうか?
濱口や海老原らの判決も既にあったと思われるものの、何処を探しても見つからないので、報道すらされていないのでしょう。
ただ中峯君らが執行猶予付の判決であった事や、報道もされなかった事から、実刑になったとは考え難いと思っています。
中峯君たちの判決が物語る様に、松江を除く人たちは「中峯の役に立つならば」ぐらいの気持ちで手を出したのだと思います。(※)
松江自身がその給付金の85%を受け取った事が大きかった事と、Z世代と呼ばれる人たちのマルチに対する耐性が弱ってきている事を証明するような事件だったのだと思います。
※中峯君の公判の被告人質問では、何故彼が中村氏を頼ったのか?という事や松江の事など質問されていました。
そう考えると、中峯君が松江の指示によりスキームを組み立て、中村氏などに声を掛け実質松江を除く2~3人で回していたのでは無いかと考えられます。(濱口氏は別の公判という事もあるのか、公判の報道では名前が上がっていません。)
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で、この事件の不思議さをまとめてみました。
●中峯君と彼女は1月頃事情聴取を受けていた。
●中峯君の逮捕時(2月~3月と思う)には(全国ネットでの)報道は一切無かった。
●松江は2月頃ドバイへ出国した。
●中峯君の判決では主犯でなく申請役とされた。
●彼女の判決でも出ていた「主犯格」は中峯君の事であり、同日逮捕された塚本の名前は無かった。
●何故か彼女の逮捕は塚本と同じ6月1日まで引き延ばされた。
報道の有無ですが、関東ローカルでは放送されたのかどうかも判りませんが、検索しても出てこなかった事から、報道そのものが無かったのでは無いかと思います。
つまり報道各社は、さほど興味が無かったのでは無いかと思っています。
ここで不思議なのは2億円と云う巨額な詐欺事件なのに、興味が無いと云う事です。
警察が発表しなかったとも考えられますが、であれば塚本の時は何故?と云う疑問にぶち当たります。
また、松江が本丸だったから…と云う事も考えましたが、中峯君が事情聴取を受けた1月はまだ松江は国内に居たとされています。
そこが一つ気になるポイントとなりました。
果たして事情聴取で中峯君は松江の存在を隠す必要があったのでしょうか?
私は無いと考えています。
公判までに漏れ聞こえて来た言葉や、公判の供述を見ても、自分が全ての罪を被る程の弱みを握られていたとも思えませんし、(彼女の公判では証拠として採用されていない様ですので)彼女に対する供述も嘘偽りなく語っていたと考えられ、松江の一件も全て喋っていたのだと思います。
なので、早々に逮捕されたものと考えています。
となると、警察は松江を取り逃がしたと云う事になってしまいます。
ポイントを掴んだものの、逮捕日時がハッキリと判らないところが痛いのですが、2月~3月と云われています。
再逮捕の日時を考えると3月なのかな?と思いますが、事情聴取後に時を置かずしてとの報道もあった様に記憶していますから、この辺りなのだろうと幅を持たせて考えていました。
しかし、仮に松江を取り逃がしていたとすればどうでしょう。
松江の出国後、中峯君が逮捕されている可能性が高いように思えるのです。
そうすると、逮捕に際して深掘りされたくない、出来れば逮捕そのものも報道をされたくないと云う気持ちになるのではないかと云う事も考えられます。
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では塚本の時は何故あそこまで報道陣にリークしたのか?が、疑問になってきますが、私はこう推理してみました。
塚本の逮捕報道と公判で明らかに違った事は受領した金額でした。
報道の120万円が公判では17万円になっていた事です。
報道の120万円はどう考えても、警察からの情報でしょう。
別にフェイクを流すなとは云いませんが、余りに乖離した数字だと信ぴょう性そのものが疑われます。
云わば17万円の少額な報酬で大々的に報道できるのか?と云う事です。
中峯君と彼女は同じ時期に事情聴取されました。
この点に於いては二人で申請作業をしていた事からも、何の不思議もなく正当なものだと考えます。
にも関わらず、(自白しないと保釈が認められないほどの逮捕であったにも関わらず)中峯君の逮捕から3か月近くも逮捕されずに放置されてきた事に違和感を覚えます。
何故ならば、証拠隠滅の恐れがあるから保釈されないとされています。
しかし、彼女は暫くの間逮捕すらされなかったのです。
しかも「一連の持続給付金詐欺」と云う共通項を除き、何の関係も無かった塚本との同時逮捕でした。
前にも書きましたが、その間彼らは間違いなく「証拠集めをしていた」と云うと思いますが、集めた証拠よりも時間的に考えれば、「通常の犯罪者・詐欺師」であれば隠滅される時間のリスクのほうが大きかったと思います。
※新たに集まったと思われる証拠書類は、中村や海老原など直接関係していない人々の供述であり、それに3か月もの時間が必要とは思えません。
逆説的に云えば、(逮捕を先延ばしした)今回の彼女の逮捕についてだけに限った見方ですが、保釈が認められないのは「証拠隠滅」と云う建前に過ぎず、過酷な環境下に置くことで自白を促すと云う意味のほうが大きかったと見られても仕方ありません。
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そう考えると、塚本も彼女も当初は逮捕要員では無かったと思うのです。
時間が必要だったと云うよりも「松江をどうやって逮捕しようか。」と云う作戦を練るための時間だったのでは無いかと思うのです。
まだ逮捕していない人物が国税職員にいる。
しかし報酬を17万円しか受け取っていないが、逮捕して、これを大々的に報道して貰えれば、流石の松江も肝を冷やすに違いない。
しかし大々的に報道してもらうには、現役国税職員と云えども野郎一人ではインパクトが弱い。
報酬は3桁欲しいし、男だけでなくマスコミの大好きな女の子も用意した方が確実なんじゃないか?
幸い松江の両親は国内にいるから帰国を促してくれるかも知れないし、本人も全国ネットでバラされりゃ何らかの動きはあるだろう。
その様な経緯で、逮捕に向けて準備していたのでは無いかと推理しました。
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あと補足事項としては、逮捕した彼らを全て主犯格に祭り上げる事。
組織的に一丸となって詐欺を遂行した様に見せる事で、今まで逮捕したのは実行犯であり、松江は裏の指示役だったとすれば、松江が高跳びして取り逃がした事も目立つような事にはなりません。
なので、彼女が逮捕された後の報道でも、松江の名前は少しづつしか出て来ず、我々国民はここまで逮捕された人々が皆「主犯格」である様な錯覚をしたのだと思います。
そうする事で、松江は大勢の「主犯格」の中の一人として扱われる事になり、中峯君の公判が終わるまで松江の立ち位置が判りにくくなっていたと云うのが、真相なんじゃ無いかと考えた訳です。
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