申請人の大学生達は共犯者ではないのか?

意見

塚本の求刑も出ましたね。
ただ、逮捕当時は彼女以上の「主役級」の報道で逮捕されたはずなのに、求刑のニュースの検索をかけると殆ど出てこない(笑

塚本でこの程度の報道ですから、やはり彼女の逮捕が無かったら報道されなかったかもしれません。
そういう意味では、警察の「報道に対する」読みは当たっていたのかも知れませんが、「逮捕の読み」はどうなのでしょう?
今のところ一連の裁判で実刑は無いようですから「小さい事で騒ぎ過ぎ」と云うレッテルを貼られても文句を云えないでしょうし、そんな小さい事にマスコミを利用された側からすれば、たまったもんじゃありません。

主犯格と持ち上げた中峯らですら「執行猶予」です。
本来なら、その程度の事件にマスコミは一々対応していられませんから、中峯の時は報道しなかったんだよ。と、云うのが当たり前の感覚かも知れません。

しかも塚本は逮捕当時120万円を受け取っていたと報道されています。
「一体何人の確定申告書を弄ったんだよ」と思いますよね。
しかし蓋を開けてみれば、20件ほどの申請と、たったの「17万円」しか手に入れていません
情報をリークするにしても、もう少し節操と云うか、常識の範囲内と云うか、ちゃんとしないと誰も信用してくれなくなりますよ。
JAROだったら憤慨ものです。

結局のところ、主役級で逮捕するにあたって17万円では逮捕のインパクトが弱い、しかし逮捕後は彼女のほうが目立ってしまったから、もう彼は用済みだし、1件1万円近いから大丈夫だろう。
問題は彼女のほうだ。
ニュースでは想定を超えて目立っちゃったし、1件1万円程度のハードルは報道上と云うよりも、公判上でこそ維持したい。
何故ならば、あそこまで大々的に報道しておいて、お金を貰っていないとか、貰っていても少しだけだったりしたら、彼女は「悪い人」ではなく、友人に頼まれて「断れなかった人」になってしまう。
(私から見れば、偽造した塚本よりも申請の補助のほうの単価が高いのが問題だと思う。)

そんな思惑がプンプン匂ってきますよね。
警察の報道への暴走を、検察が実務で抑える為に必死にコントロールしている雰囲気が何となく感じられます。

さて塚本の公判ですが、論告求刑とまた今回も被告人質問があった様で、それが同日だったのが気になりますが、こっちの方が裁判としてはイレギュラーだったと考えても良いのかも知れません。
結構質問が多かったからなのでしょうか、彼女と比べたら恵まれた裁判の環境と云うか、弁護士が弁護してくれているだけでも羨望の眼差しになってしまいます。
※塚本被告の求刑のニュースのリンクを貼ろうとしましたが、殆ど消えています。
結局、世間とは
その程度の扱いなのです。そこが判らないのかな?だからって彼女を~(以下略

中村との友人関係と云うだけで、他のメンバーとの接触も無かったように見えた塚本もやはりルームシェアする友人(中村)の為に手を染めた様です。
たった17万円で公務員と云う地位を失いました。
現代の子の方がお金に対してドライと云うか、友人関係をより重んじると聞きますが、失われた30年やグローバル化がこの様な気持ちになってゆくのかも知れませんね。

他方、楽をして儲けたいと云う気持ちは強まっているのかも知れません。
伸びない賃金や、その賃金に対する税金や健康保険などの割合の増大など、彼や彼女で無くとも将来に不安を覚える事で、少しでも効率よくお金を手にしたいと云う気持ちにさせるのかも知れません。

100万円を倍にするぜと云われて乗っかった奴らのほうが、より悪質と云うか、小汚い奴らに見えるのですが、警察の取り締まりの基準は、どうも能動的か受動的かで判断されている様に思えます。
手数料を1件5万円づつ貰っていた4人以外は、どう見ても受動的に思えるのですが、「自らは申請せず他人の申請作業した(逮捕・起訴)」か「自らの申請を外注した(不問or書類送検)」か。
この違いが逮捕・起訴の分かれ目になったのかも知れません。

ここまで書いていて、気になった事が出てきました。
よく考えると、今回の持続化給付金詐欺の申請者は「一連の」彼らではありません
だとすると、本来であれば国のお金を騙し取ったのは、彼らではなく「申請人の大学生」たちになってしまいます。

松江以外の彼らは、出来もしない申請を営業(勧誘)して仕事として取ってきただけ、もしくはその幇助をして手数料を取っただけと云うカタチになりませんか?
問われるとすれば「申請人の大学生」を騙したか、代理申請で受け取ってはいけない手数料を受け取ったと云う罪になると思うのです。
※松江は手数料5%と別に80%の金を(溶かした?)持っていったので別と考えます。

回りくどい云い方をすると「国の制度を悪用『する様に唆』し、国のお金を『申請人から』騙し取った」で、ようやく報道の様な内容になるのではないでしょうか?
『』内の言葉を抜けば、報道によく出てきた言葉になりますが、『』内の言葉が重要だと考えます。
『』内の言葉を加えたら違う意味になりそうなのですが、報道などでも何故か申請した人は被害者面しているのが気になります。
いやお前らも悪用する事を判っててやったんだろ!
で、倍にすると云う甘言に乗ったんだろ!

と、云いたくもなりますが、『』内の言葉を付け加えたら、そして被害者面するのなら、彼らを訴えるのは国では無く、お前ら申請人ではないのか?と思う訳です。
『』内をすっ飛ばすと、彼らが逮捕される事は理解できるのですが、そんな重要な言葉をすっ飛ばしても良いのですかね。
この辺りが良く判らない為、刑事事件って云うのは、どの様に転ぶのか?判らずにいて怖いと思うのかも知れません。

そこで彼らが一番悪い人になるために、例の「なりすまし」を使ったのでは無いかと?
「自身が経営者と偽り、虚偽の申請をしたこと」
この一文ですよね。
ただこの一文を改めて見返すと、私にも何が云いたいのか?よく判らなくなってきました。
彼女が理解できなかったのは当然かも知れません。>ちゃんと弁護している?

このスキームをシンプルに考えると、
「申請人を唆し、受給された給付金を申請人から騙し取った」のでは無いかと思うのです。

何故「自身が経営者と偽り」が出てくるのか?ココが良く判らないのです。
申請人に無許可で確定申告を作った訳でも提出した訳でもなく「許諾を得て」代行した事が問題なのは理解できます。
税理士法違反になるのかな?

指南と云う言葉も出て来る事から、全員が中峯・中村らに任せたとも思えず、自ら確定申告書を提出した人も多かったのでは無いかと考えられます。
給付金の申請自体も同様で、中峯らが好き勝手に出来るものではありません。
すべては申請者から「許諾を得て」から代行申請したと云う事なのでしょう。
その中には自ら申請作業をして、お金だけを届けた人も居ると思います。

そうすると、先にも書いたように、まず申請人が彼らを訴えないといけませんし、国が申請人を訴えないといけなくなってしまいます。
ただ申請人は目の前の金に目が眩んだ人達ですから、ある程度判っていて申請したと思われるので、代行してもらった彼らを簡単には訴える事が出来ませんよね。
そうなれば、国としては非常に困る。

イメージ的には判るのです。
結局彼ら(主に松江)が、申請者を利用してお金を騙し取ったと云う事が、頭では良く判っています。
しかし、この一連の作業と云うか現金の授受までは、彼らだけでは絶対に出来ない事です。
共犯者と云うか申請者が居ないとスキーム自体が崩れてしまいます
申請者がNoと云えば、それまでですし、Yesと云えば共犯者です。
しかし、申請人らは最悪でも書類送検止まり。

そう考えると、塚本や彼女は手伝っただけと云う事で従属的なのは判りますが、申請者たちは果たして従属的と呼べるのでしょうか?
そこに何か違和感を感じるのです。

裁判の量が膨大になる事を避けるための簡略化なのか?どうか判りませんが、法的にはどの様に解釈して良いのやら無学の私には解らないところです。

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