先日、傍聴した友人から以下の様な疑問を投げかけられました。
「なんで検察や警察が憎いの?国家陰謀論に基づいての考え方?」と。
いやいや、別に検察憎しとまでは云っていませんよ。
特に検察官を憎む事なんてありませんし、その様な事も考えたりしていませんから。
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彼らは彼らの仕事を全うする為に動いていると思っています。
サラリーマンですから、上司の命令は絶対です。
今回の事件については、国民的な感情から「この一連の給付金詐欺においては、極力起訴・有罪を目指す事」ぐらいは云われていると思います。
警察から出された例え「薄い証拠」であっても、文句も云わず、それを起訴しなければなりません。
彼らにも、奥様やお子様もいる事でしょう。家族を養ってゆかなくてはなりません。
その点で云えば、未だ独り身の彼女よりも切実な問題かも知れません。
勿論、弁護士による積極的な「反証」などがあれば、公判を維持できなくなる可能性も出てきますから、上司に報告し、撤退(不起訴)も視野に考えると云うのは自然な流れかと思います。
(これもまた検察としての仕事の一つでしょう。)
そう考えると、一度目の逮捕の起訴猶予は、弁護士へ向けたメッセージと捉えて良いかも知れませんよね。
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他のメンバーも再逮捕されていますが、確か全員が一回目の逮捕で起訴されていた様に思います。
(報道が全てあった訳では無いため、間違いがあればご指摘ください。)
彼女だけが「起訴猶予」だった。要するに、少し様子を見る。という事ですね。
公判を維持できるほどの証拠が無い。
しかし何のアクションも無ければ起訴しないといけないが、彼女は弁護士から黙秘する様に云われている様だ。そうなれば、新たな証拠など望むべくもない。
しかし、弁護士からの反証が無いのであれば、弱い証拠とは云え証拠は証拠。
起訴しても反撃は少ないだろうと考えても不思議ではありません。
また彼らは司法試験に通った「法のプロ」です。
職務上、より有罪を補強するべく「なりすまし」という、アクロバティックな方法を考えたのかも知れません。
余り刑事裁判に詳しくないので、一般的な考え方からすると
「自身が経営者と偽り、虚偽の申請をしたこと」は、
なりすましたと捉えているのですが、間違いなのでしょうか?
後に出てくると思う弁護士の言葉からも、それは代理申請を意味すると思うのですが、
代理申請ですら詐欺罪と云うのは、いささかぶっ飛んだ考えのような気がして…
…法のプロがこの様なカタチのものも肯定されるとしたら、何を持って真とするのか?
普通に暮らしている私には到底理解に及ぶものではありません。
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