代理申請は、なりすましか?

意見

検察が何故「自身が経営者と偽り、虚偽の申請をしたこと」という突拍子もない事を云い出したのか?
これはよくよく考えると簡単な事ですが、このスキームにどう持ってゆくのかが難しい。
司法試験を通った人にしか出来ない技なのかも知れません。

本来なら、申請自体ではなく、申請者を騙したという部分で勝負したい。
と云うか他の給付金詐欺は殆どそうじゃないの?
ただ、彼女は一貫して「申請に関わったが不正受給とは知らなかった。報酬は一切受け取っていない。」と云っている。
公判での証拠書類を振り返ると、警察がいくら証拠を集めても、申請者を騙したという確証を得られるほどの証拠はなかったのだろう。
じゃぁ何で逮捕したんだ!

未必の故意による詐欺罪の認定を目指すのは勿論だけど、そんな弱い証拠を集めるだけで無く、もっと確実性のあるものが欲しい。
そうだ!彼女は一貫して申請した事実を認めている。
ここを罪にする事が出来れば、確実じゃないか。
と、云う事なんだろうね。

そうなると、当時役所なんかでお年寄りに代わって申請していた人も、「自身が経営者と偽り、虚偽の申請をしたこと」になってしまう。

仮に宣誓・同意書に彼女がサインしていたとしたら、立派な犯罪だし、その場合は親も弁護士も全力で説明して駄目な事なんだよと云えば、頭の良い彼女なら、直ぐに前言を取り消して罪を認めただろうが、証拠書類に筆跡鑑定書が無いことなどから、法人の申請人が自署していたんだろう。
追記・持続化給付金の時はまだ宣誓・同意書はありませんでした。

中峯とかが自署していた可能性も捨てきれないが、そうなればもう彼女云々の話ではなく、詐欺と云う仕事に対しても失礼この上ない話になって来る。
犯罪とは云え知能犯とされる犯罪である以上、そういう杜撰な事だけは、して欲しく無いな。
更生したとしても、仕事が杜撰であるという事を公表しているものだからね。

アクロバティックな方法だけれど、私も逆の立場ならそれに近い事を考えると思う。

騙す認識があったか?なかったか?が争点なので、普通に行けば、周りの供述を採って「そうだよね、詐欺って判るかも?」ぐらいまで持って行き、未必の故意を認めてもらえれば良いのだろうけれど、供述は直接関係のある中峯以外からしか採れていない。

「知り合い」の「知り合い」ぐらいの関係性の人からの
「私も詐欺と認識してたので、中峯の彼女なら認識してたんじゃない?知らんけど」
程度の供述しか集められなかった。

そこで一計を案じた訳だ。
彼女は当初から一貫して「申請はしたが、詐欺という認識は無かった」と述べている。
であるならば、「申請」自体を詐欺にしてしまえば良いのではないかと。

私もね、考えたんですよ。
ただね、中峯の都合の良い供述が得られない時点で既に手詰まり感満載で、単にポチっとする事をどうやって詐欺とするのか?
司法試験など遥か彼方にある私の頭ではどうする事も出来ませんでした。

しかし、頭の良い彼らはやってしまったんですね。
弁護士のいない22歳の女の子一人だけを相手にすればいい。
反証が無ければワンチャンあるかも!と。

「なりすまし」とは解釈しなくても良いかもと云う意見も頂戴しましたが、
代理申請という時点で、

どうしても「自身が経営者」という文言には無理がある様な気がしています。
中峯が持ってきた確定申告書等の転記が「代理申請」で無いとしたら、
その作業は一体どの様な仕事なのか?私には理解できないのです。

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