このページは公判直後に書き記したものです。現状と見立てが少し異なる点があります。
【考えたりはしましたが、当時はお金が欲しかったのでやめられなかった。】
●今の若い子たちは「捕まるかも」と思っても犯罪を犯すの?
止められなかったという事は、継続して申請していたとなるのだが、そこに「お金が欲しかったので」って付くと、ギャラの交渉って通常であれば何らかの形ですると思う。
一回こっきり一気に数十件申請したのなら、その時言えなかったとか、言い忘れてたって事も考えられるが、止められなかったというのは、何度も中峯とバイト先のお店で申請を繰り返した訳だ。
ギャラの要求をしておいて、価格交渉せず、繰り返し申請する。
どう考えても不自然でしょう。
◆
【老後に2000万円が必要だと聞き、将来への不安がありました。】
●お金が必要なら、真っ先に自分が持続化給付金の申請をするはず。
彼女、「お金が欲しかった」と云いました。
更に、
「そういう認識はありました。不正な数字を入力するとは聞いていました。」
「申告書の作成の時に数字を操作すると言っていたので数字が虚偽なんだと。」
つまり、持続化給付金詐欺のスキームが判っていたと云っている訳だ。
60万円のギャラの交渉する(※)よりも、まず先に自分が給付金の申請をするのが自然だ。
だって、欲しいのは2000万円だ。
60万に100万が加わるって、良くないか?
2000万円必要と云うのなら、絶対にしないといけない事だと思う。
自分はその権利が無かったとは云わせない。
冒頭陳述でも云われていましたよね。
「自身が経営者と偽り、虚偽の申請をしたこと」と。
また、LINEで勧誘した事が自白の引き金になったと云っている訳だから。
ちなみに、彼女自身は申請したのかどうか、報道には出ていないので本当のところは判らない。
現在の流れで行けば、自身が給付金申請していた場合は追起訴されている例が多い。
但し、事情聴取を受けてすぐに返金した場合、縦割り行政なので、関係ないと思いつつも、警察がどの様な対応を取るのかも見当がつかない。
追記・やっていれば事情聴取時にはバレていると思うので、中峯と同時期に逮捕でしょうね。
ただ、自身の給付金申請は絶対的な証拠なので、証拠が喉から手が出るほど欲しい警察にとっては、全くの不問に付すとは考えにくいのだが。
そう考えると、申請していなかったと考えるのが合理的かと思う。
このことからも、お金が欲しかったと云うのは方便に過ぎないと推察される。
(貰えるものなら誰もが欲しいけど、犯罪を犯してまで手に入れる価値のものではないという意)
※欲しいと云っただけで、価格交渉すらしていないらしい。なんじゃこりゃ?
彼女自身が自分給付金の申請をしていたとすれば、真っ黒とまでは言えないが、
他の大学生同様、騙されて申請したんだし、詐欺の認識があったと解されても仕方ない。
彼女自身の給付金申請をしていない場合は、
そもそも知らなかったのか、知っていてやらなかったのかに分かれると思う。
虚偽を知っていてやらなかったとしたら、
申請だけなら罪が軽いはずという勘違いな確信犯だ。
虚偽であることを知らなかった場合は、
自分自身は該当するとも思っていないし、現実的にもそうだろう。
詐欺に当たる行為そのものを誰からも教えてもらっていないと思う。
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